NCHの燃料品質保証プログラム(FQAP)

ディーゼル燃料は世界中の事業所において、コストの大部分を占めています。しかし残念なことに、燃料の品質を管理できている事業所はほとんどありません。

有害物質の放出を減らすため、EN590規格では硫黄成分が10ppm以下の低硫黄燃料油を使用することが定められています。ディーゼル燃料中の天然の潤滑剤である硫黄成分を取り除くことで、燃料供給システムに2つの主な摩耗の問題を引き起こします。

機械的摩耗

硫黄分を取り除くことで、燃料が乾いた状態になることがよくあります。これにより、燃料供給システムにおいてスカッフィング摩耗が5倍起こりやすくなります。

化学的摩耗

硫黄分を取り除くために行う処理(水素化処理)により、天然の腐食防止剤も取り除かれてしまいます。これにより、燃料の腐食作用が高まってしまいます。

燃料供給システムの摩耗は、以下の問題を引き起こします:

  • 燃費の低下
  • 燃料の品質低下
  • 有害物質の発生
  • 設備停止
  • エンジン修理コストの発生

NCHの燃料改良および燃料品質保証プログラムが必要とされる理由

定期的な燃料改良を行わないと、以下の問題により不必要な設備停止、コスト、エネルギーが発生します。

異物混入

異物の付着
今日のディーゼル燃料には、大気汚染や燃料インジェクターの閉塞につながる異物がたくさん含まれています。

バイオディーゼル
バイオディーゼル燃料には低温で固まりやすいグリセリン脂肪酸エステルが含まれるため、フィルターの閉塞や始動時の問題を引き起こします。

カルボン酸塩の付着
超低硫黄軽油に含まれるカルボン酸塩は、新しい高圧コモンレールインジェクターの閉塞を引き起こします。

ロウ状物質
低温において、ディーゼル燃料中にはロウ状物質が生成します。これにより、フィルターの閉塞や始動時の問題が起こります。

酸の生成
ディーゼル燃料中の異物には、燃焼プロセスにおいて酸を生成させるものがあります。酸の生成はリングの劣化、腐食摩耗、圧縮比の低下、ブローバイ等の問題を引き起こします。

水の混入と微生物の繁殖


雨水、結露水などの環境中の水が、燃料中に混入します。

水は以下の問題を引き起こします:

  • フィルターの閉塞
  • 腐食
  • エンジン出力の低下
  • 燃料ラインの凍結
  • バクテリアの繁殖
  • カビの繁殖

微生物の繁殖
カビやバクテリアはベントや環境中の水を通して燃料中に入り込みます。バイオディーゼル燃料は、特に微生物の繫殖を引き起こしやすい燃料です。

微生物の繁殖は、以下の問題を引き起こします:

  • 腐食性の酸を生成する(インジェクターの摩耗や燃料漏れにつながります)
  • スライム状物質の生成
  • バクテリアの塊の生成 (フィルターやインジェクターの閉塞を引き起こします)

貯蔵安定性

研究によると、ディーゼル燃料は28日間保管しておくと26%が劣化すると言われています。

酸化
酸化劣化に伴い燃料は暗い色合いになり、沈殿やスラッジを生成します。これにより、フィルターの閉塞、エンジン性能の低下、エンジン寿命の低下、燃料効率の低下が起こります。

バイオディーゼル燃料
バイオディーゼル燃料が抱える問題はたくさんありますが、特に問題となるのは酸化耐性の低さ、微生物の繁殖、水による劣化です。以上の問題は、バイオディーゼル燃料の貯蔵安定性の低さに繋がっています。

異物と光と熱
以下の要素は全てディーゼル燃料の劣化速度に影響を与えます:

  • 日光
  • 微生物の繫殖
  • 高温

排気ガスの放出
新しいエンジン技術は、ユーロ圏の排出基準を満たすために発展してきました。そして、排出基準を満たしながら燃料の利用効率を最大化するのに成功した一方で、新たな問題も発生しました。

高圧コモンレールインジェクター
排気を減らしながら完全燃焼させるために、高圧コモンレールインジェクターは1800barもの圧力で稼働し、1ストロークあたり3回もの噴射を行っています。そのため、質の低い燃料から発生した顕微鏡サイズの付着物でさえも、可動効率の低下を招くようになりました。

EGRバルブの閉塞
EGRバルブは最大80%の排気ガスを燃焼室に還流させます:

  • 未燃焼の燃料
  • 炭化水素
  • 窒素酸化物

質の低い燃料から発生した煤はEGRバルブを閉塞させ、以下の問題を引き起こします:

  • ターボチャージャーへの負荷
  • クーラント温度の上昇
  • エンジン稼働効率の低下

NCHは、ディーゼルエンジンの性能を向上させるための最も良い解決策は、燃料の品質を向上させることだと信じています。

燃料改良および燃料品質保証プログラムは、どのようにしてお客様のお役に立つか

NCHの燃料品質保証プログラムは5つの燃料改良およびメンテナンスステップからなります。このプログラムは、どのような負荷環境でも高品質のディーゼル燃料を提供できるように作られています。

ステップ 1
NCHの特許取得インジェクトポンプを設置する

ステップ 2
燃料の改良を給油のたび自動で行う

ステップ 3
3ヶ月ごとに燃料の品質試験を行う

ステップ 4
必要に応じてバクテリアの除去を行う

ステップ 5
毎月薬剤の残量チェックを行い、燃料分析の結果を報告する

燃料品質保証プログラムには、以下のものが含まれています:

燃料分析 – 設備効率を最大化させるため、迅速で理解しやすく、信頼のできる試験を提供します。これにより、お客様がディーゼル燃料とタンクの状態を正確に監視し、コストを削減する手助けをします。

燃料品質保証プログラムのソリューション

LAD-150燃料用殺菌・防腐剤
LAD-150はあらゆるディーゼル燃料の殺菌・防腐剤です。燃料中のバクテリアやカビを急速かつ完全に死滅させますが、硫黄成分を含みません。

LAD-150の詳しい説明はこちら

ディーゼルメイト オールシーズンズ –  燃料品質向上剤
ディーゼルメイトは、オンロード、オフロード、海洋、バイオディーゼルのいずれにも、年間を通してご利用いただける燃料品質向上剤です。エンジン性能向上、寿命延長、排気ガスの低減に貢献します。

ディーゼルメイト オールシーズンズの詳しい説明はこちら

グローバル太陽光発電インジェクションシステム
NCHのグローバル太陽光発電インジェクションシステムは、太陽光発電により適切な量の燃料改良添加剤を自動でディーゼル燃料タンクに注入します。NCHの製品であるディーゼルメイト オールシーズンズおよびディーゼルクリーンを適切に注入するために設計されています。

グローバル太陽光発電インジェクションシステムの詳しい説明はこちら

アークティック ディーゼルメイト
NCHのアークティック ディーゼルメイトは硫黄を含まない冬用のディーゼル燃料改良添加剤です。オンロード、オフロード、海洋、バイオディーゼルのいずれにも利用可能で、エンジン性能向上、寿命延長、排気ガスの低減に貢献します。

アークティック ディーゼルメイトの詳しい説明はこちら

DPFプロテクト 
NCHのDPFプロテクトは、ディーゼル粒子フィルターを綺麗にして寿命を延長するための製品です。フィルターを綺麗にすることで出力とトルクを上げ、ブローバイのリスクを減らし、圧力を最適化して燃料消費を抑えます。

DPFプロテクトの詳しい説明はこちら

ファイヤーアップ!
ファイヤーアップは硫黄成分を含まないディーゼル燃料の低温流動性を改善するための製品で、オンロード、オフロード、海洋のいずれにも利用可能です。低温における燃料の性能を改善することでエンジンの寿命を延長し、燃料の消費を抑えます。

ファイヤーアップ!の詳しい説明はこちら

ディーゼルクリーン
ディーゼルクリーンは硫黄を含まず、オンロード、オフロード、海洋のいずれにも利用可能な唯一のディーゼルエンジンクリーナーです。エンジンの性能を向上させ、寿命を延長し、排気ガスを抑えます。

ディーゼルクリーンの詳しい説明はこちら

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