腐食は、金属表面が空気と湿気にさらされることで起こります。また、塩や酸などの化学物質との接触や、温度などの条件によって腐食が早まることもよく知られています。
腐食と錆は何が違うのか?
腐食と錆の問題は、工場における永遠の課題です。もしこの問題を放置すると、修理や部品交換にかかるコストが増大し、ダウンタイムの発生が常態化します。また、労働環境にも深刻な悪影響を与える可能性があります。特に、腐食や錆による設備の劣化は、従業員が操業中の事故に遭うリスクを高めます。
ただ、幸運なことに、しっかりとした対策を行うことで、腐食や錆のリスクを低減することができます。この記事では、似た意味で使われがちな「腐食」と「錆」言葉についてその違いを確かめたうえで、適切な錆対策を行うための方法を解説していきます。
腐食
腐食とは、(金属と非金属を含めた)物質が、化学的、電気的作用、あるいは環境影響によって徐々に劣化していくことです。ただし、一般的に腐食というと金属の腐食を指すことが多く、金属の腐食は、基本的には物質の表面が空気と湿気にさらされることで起こります。また、金属の腐食は、塩や酸などの化学物質との接触や、温度などの条件によって早まることもよく知られています。
金属腐食の起こっている箇所は、金属の種類によって青、緑、茶色など、さまざまな色を呈します。また、見た目だけでなく強度、摩擦など、物質のもつ様々な性質を変化させます。
錆
錆は金属腐食による生成物を指す言葉ですが、一般的には、金属腐食により生成した金属化合物の一部を指します。つまり、腐食が金属一般に起こる化学現象を指す言葉であるのに対し、錆は腐食による生成物の一部を指す言葉であるということになります。
鉄の錆は、ご存知の通り赤や茶色を呈しますが、錆の色は金属によって異なります。例えば銅の錆は青っぽい緑色を呈し、「緑青(ろくしょう)」と呼ばれます。
鉄に錆が発生すると、鉄の表面は脆く、崩れやすくなります。そして、錆の発生はさらなる錆の進行をもたらします。
錆と腐食の予防
ご存知の通り、錆は機械や設備を脆弱にし、信頼性を低下させます。設備メンテナンスにおいては、まずは錆の予防を第一に考えることが重要です。
NCHアジア・パシフィックでは、防錆コート剤、錆除去剤など、錆や腐食に対処するための様々な製品を取りそろえております。これらの製品は、金属設備を保護して操業状態を正常に保つだけでなく、機械寿命を延長して利益構造の改善に貢献することを目的としています。
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