アジアと太平洋地域の国々は、徐々に閉鎖状態から脱しつつあります。しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)が世界的な脅威であり続ける中、強力で効果的な衛生管理手順の必要性はかつてないほど高まっています。
オフィスや公共スペースの再開に伴い、施設管理者や自治体関係者は、COVID-19の蔓延を遅らせ、基本的な衛生管理を維持する最善の方法を模索しています。
COVID-19を寄せ付けないための最も効果的な戦略の一つは、除菌剤による定期的な除菌です。複数の選択肢がありますが、一般的にほとんどの除菌剤はコロナウイルスやその他の病原体、微生物にも有効です。そのため、定期的な除菌により感染リスクを大幅に低下させることができます。
この記事では、最も一般的な除菌剤と、その利点と欠点について紹介します。
第四級アンモニウム塩
最も一般的な除菌剤成分のひとつである第四級アンモニウム塩は、エネルギーを生産する酵素を不活性にし、ウイルスや微生物の細胞膜の重要なタンパク質を変性させます。第四級アンモニウム塩はグラム陽性菌、細菌、真菌、酵母、ウイルスに対して有効です。
この幅広い効果と即効性のために、第四級アンモニウム塩は最も効果的な除菌剤成分のひとつです。また、その他の有機化合物に比べ、毒性が低く、表面を汚さず、高温における安定性もあります。
欠点としては、第四級アンモニウム塩は陽イオン性、つまりプラスに帯電しているため、石鹸によく使われる陰イオン性、つまりマイナスに帯電している洗剤とは相性が悪い点が挙げらます。また、食品製造分野で使用する場合、使用後にすすぎ洗いをしなければなりません。
ジアミン/トリアミン
ジアミンとトリアミンは第四級アンモニウム塩と同様の働きをし、エネルギー産生酵素を不活性にし、細胞膜の重要なタンパク質を変性させます。また、グラム陽性菌、バクテリア、真菌、酵母、ウイルスに対しても同様に有効です。
しかし、ジアミンとトリアミンは第四級アンモニウム塩とは異なり、細菌に別の分子を「見せる」ように仕向けるため、他の活性剤と併用しても耐性がつきにくいという特徴があります。その他の利点は第四級アンモニウム塩と同様で、広範囲の除菌、速効性、低毒性レベル、高い安定性、汚れのない仕上がりを実現します。また、食品関連設備では使用後にすすぐ必要がある点も同じです。
塩素
塩素は一般的にプールの消毒剤として使用されていますが、塩素の用途はそれだけではありません。タンパク質や脂質を酸化させ、微生物の細胞壁や膜にダメージを与えることで効果を発揮します。効果対象範囲が広く、第四級アンモニウム塩、ジアミン、トリアミンと同じ微生物に効果的に作用します。
塩素の主な利点のひとつは、使用する水の硬度に影響されない点です。これは、非常に硬度の高い水を使用する地域で真価を発揮します。塩素の使用は経済的な選択でもあり、競合製品に比べ即効性に劣ることはなく、食品表面や体液の洗浄に最適です。
しかしながら、塩素はステンレスやアルミニウムなどの金属を腐食し、皮膚を刺激することもあります。また、分解を防ぐために光や空気、有機物から遠ざけ、安定した温度に保つ必要があります。さらに塩素は洗剤との相性が悪く、有害なガスが発生する危険性があります。加えて、液体状態の塩素の保存期間が非常に短いという弱点もあります。
アルコール
アルコールは、手指消毒剤によく含まれる消毒剤の一種です。アルコールは、タンパク質を凝固(変性)させ、脂質の溶解度と水和に影響を与えることで作用します。さまざまな微生物に有効で、使用後にすすぐ必要がなく、すぐに蒸発し、素早く作用します。
ただし、十分な効果を得るには60%以上のアルコール溶液が必要です。また、有機物が存在する場合には効果がなく、引火性の危険があります。またアルコール消毒液は蒸発が早いため、短い接触時間で効率的に接触する必要があります。
最後に、アルコール消毒剤を常用すると、ゴム製シールなど相性の悪い素材が侵される危険性が常にあります。
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